【書評】イシューからはじめよ

こんにちは、ちーけんです。

今日は、元マッキンゼーのコンサルタントであり、現在はYahoo! JapanのCSO(チーフストラテジーオフィサー)を務める安宅和人氏の著書「イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」」についてご紹介します。

この本は、安宅氏が脳科学、マッキンゼー、そしてYahoo! Japanでの経験をもとに編み出した、生産性を高めるための思考法を紹介しています。

生産性とは単に効率的に仕事をこなすことではなく、より価値の高い成果を出すことです。

安宅氏は、この価値の高い成果を生み出すために、「イシューからはじめる」ことの重要性を説いています。

では、なぜイシューからはじめる必要があるのでしょうか?

その答えと、実際にイシューを見極め、解決していくための具体的な方法について、深掘りしていきましょう。

目次

感想

イシューとは何か

イシューとは、直面している課題の中でも、特に「取り組むべき本当の課題」を指します。

安宅氏によると、イシューは「2つ以上の集団間で決着がついていない問題」や「根本的で、白黒がはっきりしていない問題」が当てはまります。

しかし、問題があるからといってすぐに解決に取り掛かるのではなく、まずはその問題が真に解くべきイシューであるかを見極めることが重要です。

なぜイシューからはじめるのか

イシューから始める理由は、単純明快です。

それは生産性を高めるためです。

生産性を「アウトプット÷インプット」と定義するなら、同じアウトプットを得るために必要なインプットを減らすか、または同じインプットでより多くのアウトプットを得る必要があります。

そして、このアウトプットとは、「バリューのある仕事」、つまり市場や社会から価値として認められる成果を指します。

バリューのある仕事とは

バリューのある仕事とは、イシューの質と解の質が高い仕事のことです。

多くの人は、解の質が仕事のバリューを決定すると考えがちですが、本当に重要なのはイシューの質です。

なぜなら、どんなに解の質が高くても、イシューの質が低いと、その仕事の価値はほとんどないからです。

イシューの見極め方

では、良いイシューをどう見極めるか。そのためには、専門家の意見を聞き、仮説を立て、一次情報を収集することが重要です。

特に一次情報を収集することは、現場で何が起こっているのかを直接見て、肌で感じることによって、より深い理解を得るために不可欠です。

圧倒的に生産性を上げるためのアプローチ

生産性を高めるためには、イシューの質を上げることが最優先事項です。

イシューの質を上げた後、解の質を上げていくことが、バリューのある仕事を生み出すためのカギとなります。

安宅氏はこのアプローチを、「犬の道」からの脱却と表現しています。

つまり、一心不乱に大量の仕事をするのではなく、戦略的にイシューを見極め、解を出すことが重要なのです。

まとめ

「イシューからはじめよ」は、ただの生産性向上のための手法ではありません。 

これは、真に価値ある仕事をするための思考法です。

イシューを正しく見極め、解決策を導き出すことができれば、私たちの仕事の質は格段に向上します。

安宅和人氏の提唱するこの方法を取り入れることで、私たちは本当に意味のある成果を生み出すことができるようになるでしょう。

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